複眼的に捉えたイメージを映す作品です。四角いレンズによって背景のイメージは断片化され、そこにある風景を再構成します。再構築されたイメージは様々な視点から物事を見たり考えたりすることを目的としています。それは、私たちが見ているものからだけでなく、対象物について知っていることから得られるさまざまな要素の選択から、レンズの上で再構築されます。

この作品を通して、人が風景を見てまず何を見るのか、何を感じるのか、人間が自然を見るとはどういうことか、空間の構成に興味を持ちました。この作品では、背景に花が配置されています。水の塊の中に花が咲いているように見えます。

レンズの形にCNC加工した石膏型に、成形時に熱したガラスを押し当てることで、ガラスの外側に精密な凹凸が生まれます。そこに水を注ぐと、凹凸が屈折を生み、一連のレンズのように見えます。

Designer : Yuko Sakamoto

Glass craftsman : Akihiro Kotera

Engineer : Youichi Sakamoto

Corporation : TOYAMA INSTITUTE OF GLASS ART_Jin Hongo , TOYAMA GLASS STUDIO_Nadatani Ryuhei

Material : 吹きガラス

Size : large W20cm x H30cm x D9cm / small W15cm x H30cm x D9cm