ABOUT EXHIBITION

HUMAN = NON-HUMAN
「等しい」。人間が自然の平等な一部であり、すべての生物や無生物と密接に結びついていることを認識することは、自然を包括する考え方と行動において重要な原則です。
複雑にする要素の一つは、人間とサイバースペースの境界が曖昧になっていることです。何が現実で、何がそうでないのか？自己制御型のアルゴリズムが私たちの生活の一部を決定し、人間の身体がテクノロジーによって交差する中で、私たちはどのようにこれを判断すべきなのでしょうか？もし24時間365日オンラインであるならば、物理的な生活の中で感情的なつながりを築くことはまだできるのでしょうか？

展示「Human = Non-Human」では、Kazerneが希望とデザインの力を融合させて、人間と非人間の境界を見通す作品を展開しています。これらの作品は、製作者、作品、観衆、環境、あるいは時間の間にインターフェースとして作用し、代替のシナリオを提案するという課題に取り組んでいます。
自然との協働や創造の喜びからも、変革に導く可能性がある提案が生まれるかもしれないことを示しています。そして、私たちが単なる数字の集まりではなく、より大きな全体の一部であることを自覚し、感じられるように促しています。

希望とデザインの力を融合させて
Kazerneは、自然を包括する社会の発展に段階的に貢献することを使命としています。探求的なアプローチから始め、デザインの力を通じて、依存的な社会から共生する社会への移行を促進することを目指しています。
常に問われるのは、次に進む希望に満ちたステップは何かということです。人間と非人間の資源を責任を持って活用し、すべてが絡み合っているという認識を持ちながら、新たな技術だけでなく、古代の技術や先住民の理論、異なる視点やスピードにも目を向けています。

私たち自身や展示されている作品に対しても批判的に、日々の現実の中での葛藤を認めつつ、より根本的な選択を求めています。直線的で一元的な思考や行動から脱却し、謙虚な立場を保ちながらも、自然を味方として創造と消費を続けていけるのです。人間と非人間の調和を出発点にすることで、私たちの時代が直面する課題に対する希望とインスピレーションを心と頭の両方から得ることができます。

Featuring: 9+1 (Youichi Sakamoto, Yuko Sakamoto), Kiki Astner, Back to the Flax (Primo Arets, Guilain Delanoue, Mika Fuchs, Emeliet Grond, Filip Kubiny, Fabio Lucietto, Monique Colomb Simon, Elisabeth Teje Duis, Linde van Vlijmen, Lucas van Vuuren, Shell Yang), Emma Batsheva & Basia Pruszyńska, Aga Blonska, Candyconverters (Ida van Esch), Liselot Cobelens, Collective Paper Aesthetics (Noa Haim), Duncan Carter, EE Exclusives, Fabrikaat (Jatiwangi Art Factory, Etsuji Noguchi, ROEM instituut), Kai Lab (Sean Malikides), Ben van Kemenade, Will Laslett, Martens & Visser, Iris Nijenhuis, Phlox van Oppen, Teresa Pape, Relative Distance (Roland Ellis, Dev Joshi), Studio Roex (Nic Roex), Roots Foundation by Simone van Es (Piet Hein Eek, Machiel Hopman, Claudy Jongstra, Thomas Libertiny, Theo Rekelhof, Diana Scherer), Tom Schoonhoven, Lotte Wigman, Zheyuan Zhanng, Willem Zwiers

「Human = Non-Human」
Curator : Annemoon Geurts
Backdrop : Rive Roshan
Images : Ruud Balk

KAZERNE
https://kazerne.com/design/current-exhibition/humannonhuman/

DDW 2024
https://ddw.nl/en/programme/12588/human-non-human

OUR THEME

2024年10月19-27日に開催されるオランダのダッチデザインウィーク2024に参加します。今年は< KAZERNE >にて展示しています。昨年のリサーチを基に、さらに持続可能な素材と最新の技術を融合させることで、伝統的な職人技の新たな可能性を探求しています。今回の展示では、伝統の軽やかさと素材の軽やかさを組み合わせたインスタレーションを提案します。

[ S o f t S i l e n c e ]

- 伝統の軽やかさ -

このプロジェクトは、日本の伝統工芸と技術の融合に焦点を当てており、特に和紙の技術を探求して、時間とともに自然に変化する工芸品を創り出すことを目指しています。このプロジェクトでは、和紙の原液をプロッターを使用して滴下し、デジタルデータから任意の形状や厚さの和紙を作成できるようにします。1300年の歴史を持つ日本の伝統工芸である和紙に技術を取り入れることで、新たな和紙の質感が生まれます。

- 素材の軽さ -

和紙の原料の一つである楮（こうぞ）は、繊維が長いため、通常のパルプよりも薄くて軽い紙を作ることができます。和紙は水溶性で再利用可能であり、環境への負荷が低いため環境にやさしい素材です。プロッターの滴が作り出す独特のテクスチャーは、和紙の持つ穏やかな反射特性を際立たせます。
今回の展示では、和紙の特徴を最大限に活かし、風や人々の動きに合わせて揺れるインスタレーションを展示しています。